「引数って初めて聞くけどなんだろう?」
「なんとなく関数に近いものじゃないの?」
もしこういった疑問をお持ちでしたら引数の使い方をご紹介いたします。
じつはこの用語を知らなくても身近な場面ですでに使っているかもしれません。
「引数」ってたまに目にしますよね。
ちなみに「ひきすう」と読みます。
引数とは
引数とは「プログラム実行のために必要な関数にわたす情報」のことです。
定義だけではあまりよくわからないと思いますのでさっそく具体例をみましょう。
マクロに限らずエクセル関数にも引数がつかわれています。
=SUM(100,200,300)
うえの黄色の部分が引数です。
こちらの例ですと「SUM関数」に3つの引数がわたされています。
では引数がなければこの関数はどうなるでしょうか?
=SUM()
数式にするとこのようになります。
これでは「なに」を足せばいいかわからないですよね?
この「なに」にあたる部分が「引数」です。
引数の使い方
つぎにプログラミングでの引数の使い方を見てみましょう。
プロパティ名(引数)
コードの使用例はこちら。
Range("A1").End(xlDown).Select
「”セルA1” の 終端(下方向へ移動)を選択」と記述しています。
ここでご紹介したプロパティ名「End」は”終端”を示します。
もし引数がなかったら「どの終端?」となりますよね。
ちなみに「End」の引数はこちら。
引数 | 動作 | キーボード操作 |
xlUp | 上方向へ移動 | 「ctrl」 + 「↑」同時押し |
xlDown | 下方向へ移動 | 「ctrl」 + 「↓」同時押し |
xlToLeft | 左方向へ移動 | 「ctrl」 + 「←」同時押し |
xlToRight | 右方向へ移動 | 「ctrl」 + 「→」同時押し |
「End」はセル操作でよくつかわれます。
いまのうちにチェックしておきましょう!
メソッド名(引数)
コードの使用例はこちら。
Range("A1:A5").SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Select
「”セルA1からA5” の 特殊なセル(セルの値が空白)を選択」と記述しています。
ここでご紹介したメソッド名「SpecialCells」は「特殊なセル」を示します。
もし引数がなかったら「どんな特殊なセル?」となりますよね。
まとめ
今回は引数についてのご紹介でした。
VBAを学ばれている時点ですでにご存じの内容だったのではないでしょうか?
あらためてご説明しましたが「エクセル関数でよくつかっているやつね。」といったご認識でも大丈夫です。