才能の育て方|見つかった才能の強化方法

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才能の使い方|短所をおさえて長所を磨く」にて「才能」の正しい使い方を理解できたら、つぎは才能のもつ「長所」をより一層強化していきましょう。

「才能」は見つけたら終わりといったものではありません。「才能」を育て続けることによって、さまざまな問題に対して、より柔軟な方法で「才能」を発揮できる場面を増やしていくことができます。

「才能」の表現の幅を広げることによって、「才能」を掛け算式に活用することができます。それを繰り返すことによって、自分だけの「才能」の使い方をおおきく発展させていきましょう。

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才能を育てる技術

才能を育てるためには、前提として「才能」をつねに探求し続ける意識をもつことが大切です。

「好きなこと」や「興味のあること」に挑戦

「好きなこと」や「興味のあること」に積極的に挑戦して、たえず「才能」の可能性を探していきましょう。

「才能」のキッカケは、自分の外側ではなく、つねに内側にあります。

一般的には、歳を重ねるにつれて挑戦すること自体が億劫になるといわれています。そのため、「才能」の可能性を押しひろげるためにも、意識的にチャレンジをするということを恐れずに日常生活に取り入れていきましょう。

才能の棚卸

「才能」は「つい、やってしまうこと」のなかにありますので、きまって自分自身で認識することがむずかしいといった問題があります。そのため、定期的に自分自身の行動を振り返りつつ、どういった形で「才能」を活用できるか、といった目線で考えつづける必要があります。

コツは、「なぜ?」という理由ではなく、「なに?」という対象そのものに焦点をあてて考えることです。また、他人に聞いたり、日記を付けたりしながら視座を高めて客観的に俯瞰する意識をもちましょう。

そうすることによって、より具体的なかたちで新たな「才能」が見つかりやすくなります。

「嫉妬」を感じる人からロールモデルを見つける

「嫉妬」とは、「相手にはあって自分にはないものをうらやましく思うこと」と表現することができますが、自分と似たような「才能」を発揮しているひとからは「嫉妬」に近いものを感じる場合があります。

「嫉妬」を感じる人からは、自分のもつ「才能」が理想的なかたちで強みとして発揮されている可能性があります。そもそも、自分とはまったくちがう「才能」を持つ人に対しては、そういった気持ちは起こりにくいものです。

そのうえで、自分の求める「才能」の表現方法に近いものであれば、ロールモデルとして模範することをおすすめします。

才能を育てるトレーニング

新たな「才能」を探求しながらも、すでに見つかったものを強化し続ける必要があります。ここでは具体的に「才能」を育てるためのトレーニング方法をご紹介します。

才能の出力調整

ひとつの「才能」に複数の表現段階を持たせる方法があります。これによって、場面に応じて「才能」の使い方を調整することができます。

例えば、「言語化する能力」の強みをもつビジネスマンの出力のちがいを、さまざまなシチュエーションから確認してみましょう。こういった「才能」の場合、つぎのような形で段階的に使用することができます。

  • ヘビー: 大勢の人に向かって話をしたり、ニーズにあったプレゼンテーションをする。
  • ミドル: ミーティングでの意見交換を積極的におこない、参加者の意見をまとめる。
  • ライト: 要点を絞った内容のメールやチャットで意思疎通をする。

仮にその場にあわせたかたちで上手く「才能」の出力調整ができなかった場合、忙しい相手に対して長すぎるメールを送ったり、要点のみで面白みがないプレゼンテーションを実施したり、といった問題が発生してしまいます。

「才能」は「つい、やってしまう」といった特徴をもっています。「つい、やりすぎてしまう」といった状態になることを避けるために、「才能」の粒度を小さくして出力の調整ができるようになりましょう。そうすることによって、場面に応じた柔軟な使い方ができるようになります。

ラーニングゾーンで鍛える

「自分にとって快適な領域」のことを「コンフォートゾーン」と呼びます。私たちが普段、何気なく生活を送っている時間の多くは、この「コンフォートゾーン」に含まれていると言われています。

しかし、この「コンフォートゾーン」に留まっている状態が続くと、「才能」を育てる機会を逃してしまいます。「現状維持」から抜け出すためには、この環境の外側にある「ラーニングゾーン」に身を置く必要があります。

次の方法を試して、「コンフォートゾーン」を抜け出し「ラーニングゾーン」に向かいましょう。

  1. 「嫉妬」を感じる人と過ごす時間を増やす
  2. 「自分にはできない」といった思い込みを捨てる
  3. 失敗を恐れずにチャレンジすると決心する
  4. 「自分にはできなさそうな目標」をひとつずつ達成する
  5. モチベーション維持の仕組みをつくる

なお、さらに細分化すると「コンフォートゾーン」と「ラーニングゾーン」の中間に「フィアーゾーン」と呼ばれる領域があります。この領域に身を置いていると、「ストレスや不安」を感じて「コンフォートゾーン」に戻ろうとする理由(言い訳)を探し出そうとする力が働きます。

これは、私たちには「ホメオスタシス」と呼ばれる「状態を一定に維持しようとする体のしくみ」がつねに影響しているためです。このことによって、いわゆる「現状維持」を優先しようとする心理が無意識的に働きます。

そのため、「才能」を育てるためには意識的に「変化を起こすこと」を決意する必要があります。

「if-thenプランニング」を活用する

書籍『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』によって、「if-thenプランニング」というものが提唱されています。この方法は、あらかじめ「もしAしたらBする」という決め事をつくるだけです。そのルールによって、場面ごとに「才能」を自動的に発動させることができます。

例えば、「ミーティングに参加するときは、意見を3つ述べる」といったようなものです。あらかじめ自分の中で「決め事」をつくっておくことによって、「つい、やりすぎてしまう」ことを避けることにもつながります。

こういったものを活用して、さまざまな場面で意図的に「才能」が発揮される仕組みをつくりましょう。

他者の「強み」の組み合わせ

「才能」を強化するためには、自分とは異なる「才能」をもつ他者との関係性にも着目しましょう。

自分自身の「才能」との向き合い方を考えるだけではなく、他者の「才能」をふくめた総合的な結果を見据えることによって、より効果的に「才能」を発揮することができます。

他者との関係性の構築においては、つぎの2つの側面からアプローチをすることができます。

  • 弱みの補完: 「自分の弱み」を「他者の強み」でカバーする
  • 強みの掛け合わせ: 「強み」同士を掛け合わせて、より強化する

2人以上のチームで活動をおこなう際は、こういった観点から「才能」を再定義してみましょう。

まとめ

「才能」はひとつ見つけたら終わりという話ではなく、育てて強化していく必要があります。

「才能」は、掛け算式に活用することによって、はじめて力を発揮するものです。

ひとつの「長所」を磨き続けるだけではいずれ限界が生じてきます。それを突破するためには、自分だけの強みの組み合わせを構築し続ける必要があることをしっかり心に留めつつ、成長をつづけていきましょう。

もう一度「才能」についての考えを巡らせたい場合は、こちらから関連記事を参照ください。

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