Pythonでよく使われる関数のひとつに「print」関数があります。
文字出力をおこなう際などによく使われているかと思いますが、こちらではすこし応用もふくめた「print」関数の使い方をご紹介します。
print関数の構文
こちらが「print」関数の構文です。
print(*objects, sep=’ ‘, end=’\n’, file=sys.stdout, flush=False)
「objects」を「sep」で区切りながら「file」に表示して、最後に「end」を表示します。
objects
表示させたい値を入力します。
記号のクォーテーション(「’」もしくは「”」)で文字列を囲むことによって、文字列を表示されることができます。
print("こんにちは")
こんにちは
クォーテーションの使い分けの例です。表示させたい文字によって調整します。
print("It's rain.")
It's rain.
数値計算も表示できます。
print(2 + 3)
5
「,」で区切ることができます。
print("ありがとう","感謝します")
ありがとう 感謝します
文字列でも「+(記号:プラス)」がつかえます。
print("すみません。" + "ありがとう。")
すみません。ありがとう。
また文字列でも「*(記号:カケル)」がつかえます。
print("すみません。" * 3)
すみません。すみません。すみません。
sep
省略可能です。
区切り文字を指定したい場合に入力します。
print("ありがとう","感謝します",sep="!!")
ありがとう!!感謝します
end
省略可能です。
最後に表示させたい文字を入力します。
print("ありがとう","感謝します",end="!!")
ありがとう 感謝します!!
file
省略可能です。省略した場合、標準出力(sys.stdout) が使われます。
標準出力による画面への表示ではなくて、ファイルに直接出力したい場合は「file」を指定します。
なお「file」はwrite(string) メソッドを持つオブジェクト(例:テキストファイル(拡張子「.txt」)である必要があります。
flush
省略可能です。既定では「False」ですが「True」にすることによって、関数が出力データをバッファリングしないようにして強制的にフラッシュすることができます。
なおバッファリングとは、処理速度を補うために記憶領域に一時的にデータを保存しておくことです。またフラッシュとは、蓄積された情報を吐き出すことです。
まとめ
構文全体をひととおりご紹介しましたが「print」関数はpythonでは非常によく使うもののひとつです。もし「print」関数をはじめて知ったという場合は、基本的な使い方だけは今の時点でおさえておきましょう。