「Power Automate Desktop」のアクション「Excelワークシートのセルをフィルター処理する」について、具体例をつかって解説をします。
アクションの基本
Excelワークシートで指定した列にフィルターを適用します。
次の列をフィルター処理する
フィルター処理する列が、テーブル、名前または絶対座標で指定された範囲、汎用のアクティブなワークシートのいずれに含まれる列かを指定します。
フィルターを処理する列
フィルター処理される列の名前またはインデックスです。列がテーブルの一部である場合は、ヘッダー名を使用します。
適用するフィルター
各列に適用するフィルターを設定します。
右上の詳細を「ON」にすることによって、「条件付き」の内容を編集することができます。
なお、選択できる項目は以下のとおりです。
- と等しい(=)
- と等しくない(<>)
- より大きい(>)
- 以上である(>=)
- より小さい(<)
- 以下である(<=)
- 次を含む
- 次を含まない
- 空である
- 空ではない
- 先頭
- 次の値で始まらない
- 末尾
- 次の値で終わらない
アクションの具体例
項目「次の列をフィルター処理する」によって動作が変わります。
それぞれの選択肢について具体例をもちいて説明をします。
アクティブなシート
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
各Sheetにはおなじ値を入力していますが、「Sheet2」を選択した状態で、ファイルを保存します。
なお、アクティブなシートとは、選択中の操作対象のシートを指しています。そのため、本例の場合では、「Sheet2」がアクティブシートということになります。
こちらが実行結果です。
アクティブなシートである「Sheet2」の値のみがフィルター適用されていることが確認できます。
テーブル
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
セルの範囲「A1~B4」を、テーブル名「テーブル1」と定義しています。
項目「フィルターを処理する列」は、数値ではなく、列名を指定します。
こちらが実行結果です。
列名「列A」の値がフィルター条件「2以上」であることが確認できます。
範囲
フィルター処理する範囲が、名前付きセルまたは絶対列/インデックスのどちらを使用した範囲かを指定します。
名前付きセル
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
セルの選択範囲「A1~B4」の名前を「サンプルテーブル」と定義してあります。
項目「フィルター処理する列」は、列名ではなく、数値で指定します。
こちらが実行結果です。
設定条件どおり「1列目」が「2以上」でフィルター適用されました。
指定された範囲
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
セル範囲「A1~B4」にデータが入力されています。
項目「フィルター処理する列」は、列名ではなく、数値で指定します。
こちらが実行結果です。
「2列目」が「Bと等しい」でフィルター適用されました。