「Power Automate Desktop」のアクション「空のセルを取得」について、具体例をつかって解説をします。
アクションの基本
空のセルを取得します。
操作
指定した範囲内で最初の空のセルを検索するか、すべての空のセルを検索するかを指定します。
最初の空のセル
検索方向
指定した範囲内で最初の空のセルを検索するために、行と列のどちらで検索するかを指定します。
行は横方向、列は縦方向を表しています。
検索対象
名前付きセル内の空のセルを、「開始列/行」と「終了列/行」で定義された範囲で検索します。
名前付きセル
セルの名前を指定することによって、検索範囲を指定します。
セルの名前は、タブ「数式」の「名前の定義」から設定することができます。
指定された範囲
先頭行列と最終行列を指定することによって、検索範囲を指定します。
例えば、以下の着色範囲を指定したい場合、各項目にはこのような値を入力します。
| 項目 | 値 |
| 先頭列 | 1 |
| 先頭行 | 1 |
| 最終列 | 3 |
| 最終行 | 2 |
列で最初の空のセル
指定した列で「もっとも上側」にある空白のセルの位置を取得します。
項目「列」は、列名ではなく、数値を入力する必要があります。
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
項目「列」で「2」を指定していますので、二列目を基準としています。
以下が実行結果です。
出力結果が対応していることが確認できます。
| 変数名 | 内容 | 値 |
| EmptyCellColumnIndex | 最初の空のセルが見つかった列のインデックス | 2 |
| EmptyCellRowIndex | 最初の空のセルが見つかった行のインデックス | 2 |
行で最初の空のセル
指定した行で「もっとも左側」にある空白のセルの位置を取得します。
項目「行」は、列名ではなく、数値を入力する必要があります。
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
項目「行」で「1」を指定していますので、一行目を基準としています。
以下が実行結果です。
出力結果が対応していることが確認できます。
| 変数名 | 内容 | 値 |
| EmptyCellColumnIndex | 最初の空のセルが見つかった列のインデックス | 3 |
| EmptyCellRowIndex | 最初の空のセルが見つかった行のインデックス | 1 |
すべての空のセル
検索対象の範囲におけるすべての空のセルを取得します。
こちらのExcelファイルを使用して動作確認をします。
指定範囲のなかに値が空になっているセルが複数あります。
こちらが実行結果です。
すべての空白セルの値が取得されていることが確認できます。
出力結果の確認方法は以下のとおりです。
列名「ColumnIndex」は列、列名は「RowIndex」は行を表しています。
例えば、「ColumnIndex：3」「RowIndex：1」であった場合は、赤枠のセルが空白であることを示しています。
