特別な才能がない人の「才能の見つけ方」

ビジネス

才能がなく、どうしようもない気分に悩まされていることはないでしょうか?

「昔から頑張って続けていたけど、結局は友人に追い抜かされてしまった。」
「何をやってもうまくいかない自分に対して失望している」
「才能がある人がうらやましい。才能がない自分には希望がもてない。」

こういったことは「才能」に対する誤解から生じているかもしれません。「才能」に対する認識が間違っていれば、いくら努力を重ねたところで人よりもうまくできるようにならない可能性があります。

この記事では、「才能」に対する間違えがちな認識を整理したうえで、本当の「才能」を見つけるための方法を体系的にまとめています。

また、「才能」を見つけた後の付き合い方についても考察をしています。才能は、見つけたら終わりではなく、むしろ見つけた後の使い方のほうが重要になってくるためです。

今回ご紹介する内容をご覧いただき「もう才能がない」といった悩みから解放されるヒントになれば幸いです。

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才能の誤解

ひとくちに「才能」といっても、人によって考え方がまちまちです。

一見すると「才能」のように思えても、実は「才能ではないもの」がありますので、まずは「才能」についての誤った認識を整理したいと思います。

さきに結論からお伝えすると、こういったものは本当の意味での「才能」とは言えません。

人よりもうまくできること

「人よりもうまくできること」はわかりやすい才能として認識されがちです。

他人との比較であれば、すぐに自分の才能を見つけることができます。ただ、SNSが普及した現在においては、自分よりも優れた才能の持ち主を知る機会が多くなりました。例えば、自分の才能が「わかりやすく人に説明こと」と思っていても、テレビやYouTubeなどで自分よりもさらに上手くできる人が見つかると、「これは私の才能ではないな。」と、思ってしまうわけです。

結果的に「人よりもうまくできること」というのは、かなり高度なレベルではない限り「才能」として認識されないことになってしまいます。

何度も繰り返し学習して身に付けたこと

何度も繰り返して身に付けたことは「才能」に含まれるのでしょうか?

答えは「No」です。繰り返しによって習得できることの代表例として「スキル」や「資格」などがあげられます。この「スキル」や「資格」などの繰り返し学習によって身に付けられることは、次の点で「才能」とは一線を画しています。

  • 学習によって後天的に習得されること
  • 汎用性がなく特定の仕事でのみ効果的なこと
  • いつの時代でも通用するものではなく陳腐化しやすいこと

「才能」は、繰り返しの学習によって身に付けられるものではなく、自然と身に付いているものです。また、表面的ではなく本質的な特徴をもつため、汎用性が高くいろいろなことに応用がききます。

習慣化され続けてきたこと

では、習慣的に日々の行動として続けているものは「才能」と言えるのでしょうか?

こういったものは「自然と身に付いているもの」ではありますが、社会的規範やルールによってしつけられてきた可能性が高く、「才能」とは言い切れない場合があります。

例えば、こういった事例です。

  • 家族の誰よりも朝早く起きられる
  • 電車のホームで行列ができていたら一番後ろに並べる
  • 登校したらどんな人にでも挨拶ができる
  • 家に帰ったら手洗い・うがいを徹底している

こういったものは「自然と身に付いているもの」の可能性が高いものの、社会的規範やルールといった「外部環境」による影響を受けています。「才能」には、外部からの影響には左右されないといった特徴があります。

本当の才能とは

では、本当の「才能」とはいったいどういったものでしょうか?

「人よりもうまくできること」・「学習して身に付けたこと」・「習慣化されていること」が「才能」ではないとしたら、どういったものが「才能」と言えるのでしょうか?

結論としては、こういったものが本当の意味での「才能」と言うことができます。

「遺伝」との関係性

行動遺伝学という、行動に対する「遺伝」と「環境」の影響を研究する学問があります。その行動遺伝学の知見から、「才能」は、「遺伝」による影響を受けるとされています。

つまり、両親の才能を知ることが、自分の才能を知るためのヒントになる可能性が高いと言うことです。

「音楽の才能は92%、スポーツの才能は85%、成人期初期の知能指数(IQ)も66%が遺伝の影響と言えます」

引用元:数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響! 驚きの最新研究結果とは

自然に繰り返される思考、感情、行動のパターン

「才能」には、「意識しなくても当たり前にできてしまう行動」といった特徴があります。「つい、やってしまうこと」のなかに、じつは「才能」が発揮されているということが多くあります。

すでに当たり前にやっている行動に「才能」が含まれているのであれば、あとは自分のなかで意識化するだけで「才能」を見つけることができます。

ただ、無意識的に「自然としていること」であるほどに、自分自身で気付くことができず、認識することが難しいといった側面もあります。

「内発的動機」をともなう行動

「才能」を考える上で「内発的動機」が含まれているかどうか、といったポイントも考慮する必要があります。「内発的動機」とは、楽しさや有能感があり、繰り返すほどに活力が湧いてくる感覚のことです。

「内発的動機」と対になる考え方として「外発的動機」といったものがあります。この「外発的動機」は、他人・組織・お金など、自分の外側にあるものに起因する動機のことを指します。

「才能」を見分ける際には、「内発的動機」と「外発的動機」をしっかり区別する必要がありますので、それぞれの特徴を比較しながら確認をしましょう。

内発的動機外発的動機
持続性長期短期
感覚楽しい、有能感苦しい、義務感
対価やりがい、自己実現報酬、他者評価
行動目的≒手段手段

本当の「才能」を見つけるためには、その行動自体に「内発的動機」がともなっていることを見定める必要があります。

「内発的動機」には、以下のポイントがあげられます。

  • 自分の内側から自然と湧き出る活力をともなう
  • わくわく、楽しさ、有能感をともなう感覚がある
  • 「他人の評価」や「経済的理由」ではなく、「やりがい」や「自己実現」をともなう
  • それ自体が「目的」であると同時に「手段」でもある

才能の見つけ方

ここまでで「才能」のように思えて、実は「才能」ではないものを見てきました。また、本当の意味での「才能」の特徴を確認してきましたが、実際に自分自身の「才能」を見つけるにはどのような方法があるのでしょうか?

こちらでは、具体的な方法をもちいて自身の持つ「才能」にアプローチしていきます。

診断ツールの活用

さまざまな目的から自分の特徴を見つけるために開発されたツールがありますので、まずはそれを活用して「才能」を探します。

例えば、就職・転職サイトでは、求職者が企業側に自己PRをおこなう上での支援ツールとして、簡単に「自己分析」ができます。診断のために会員登録が必要な場合もありますが、おおくは無料で支援ツールの利用ができますので、いくつかのツールを併用して総合的に判断することができます。

また、「自己分析」に特化した書籍によるツールの提供もありますので、こちらを活用する方法もあります。有名なものでは「ストレングス・ファインダー」といった「才能発見ツール」があります。このツールではWebサイトで177の質問に答えることによって、34個の資質のうち、もっとも自分に適性のある5個の資質を診断結果として知ることができます。

まずはこれらのツールを活用して、自分のもつ「才能」に仮説を立てることからはじめましょう。

「才能の候補」の探索

過去の経験やエピソードをとおして「才能」を見つけ出す方法があります。また、自分自身の価値観だけでなく、他人への質問をとおして客観的な意見も組み合わせていきます。

手順1|過去の経験やエピソードの棚卸

まずは、自分自身の過去の出来事を振り返ることからはじめます。

  1. 過去に没頭もしくは成功した体験を1つ選ぶ
  2. 選択した体験の具体的な行動を時系列化する
  3. チェック項目を照会して「才能の候補」を探し出す
    ・力を入れずに頑張っていた
    ・自分らしさを感じていた
    ・待ち遠しかった
    ・自発的に行動していた
    ・習得が早かった
    ⇒ 4つ以上該当するものが「才能の候補」です

手順2|自分への質問

つぎに自分自身に質問をします。

  1. 他人にイラっとすることは?
  2. 親や先生によく注意されることは?
  3. ダメと禁止されると辛いことは?
  4. 他人は嫌がるのに自分は楽しいと思うことは?
  5. 他人から褒められて意外だったことは?

この質問によってわかることは次の内容です。

  1. 他人との比較で自分のなかでの「当たり前にできること」がわかる
  2. 他人とはちがう「目立ったポイント」がわかる
  3. 無意識的に「つい、やってしまう」ことがわかる
  4. 「才能」が発揮されていると、仕事でさえ「遊びの感覚」になっている
  5. 「才能」が発揮されていれば、頑張っていなくても褒められる

「つい、やってしまう」ことに対しては、名詞ではなく、動詞の部分に着目して行動面からの分析をしてみましょう。また、質問内容によっては「短所」が表面化することもありますが、その場合は「だからこそ」で言い換えて「長所」へと変換してみましょう。

手順3|他人への質問

さいごに他人に質問をしてみましょう。

  1. 他の人と比べてちがっていることろは?
  2. 何をしているときが楽しそう?

この質問によってわかることは次の内容です。

  1. 客観的な視点にもとづいた「目立ったポイント」がわかる
  2. 外側にあふれ出ている「内発的動機」がわかる

さきほど自問した内容よりも客観的な意見を聞くことができますので、こういった質問をとおして仮説を検証していきましょう。

「内発的動機」の特定

さきほど、楽しさや有能感があり、繰り返すほどに活力が湧いてくる感覚のことを「内発的動機」と定義しました。こちらでは自分自身の「内発的動機」がどういったものなのかを、具体的な手順にそって確認していきましょう。

手順1|「内発的動機」の候補を洗い出す

「内発的動機」にかかわる質問を以下に並べていますので、各項目について3つ以上の回答をしてみましょう。回答内容は次の設問にもつかいますのでメモ書きしておいてください。

  • 「趣味」や「楽しくて継続していること」は?
  • 他人との会話のなかで時間を忘れるほど興味のあるテーマは?
  • 自分の人生で学び続きたいと思えるテーマは?

手順2|目的や理由の探求

目的や理由を深掘りするために、手順1の回答に対して次の内容を考えてみましょう。回答を確認しながら、「共通する言葉」をいくつかピックアップしてみてください。

  • どんなところが楽しい?
  • どんなところに意義や価値を感じているのか?
  • 何を得たいと思っているのか?
  • どんなことを大切にしているのか?

手順3|「内発的動機」の検証

手順2の回答内容をもって「内発的動機」に該当するかどうかを確認しましょう。これらの質問の回答が「No」であれば、「内発的動機」に該当しない可能性があります。

  • 「経済的な報酬」や「他者の評価」がなくても価値を感じるか?
  • たとえ結果がともなわなかったとしても、その行為自体に満足感をもっているか?

「内発的動機」は見つかりましたでしょうか?「内発的動機」と「才能」には深いかかわりがありますので、ここでじっくりと立ち止まって考えてみることをおすすめします。

「才能の候補」と「内発的動機」の共通項

診断ツールを活用して得られた仮説をもとにここまでで見つけ出した「才能の候補」と、自分自身のもつ「内発的動機」の共通する点を探してみましょう。

「内発的動機」をともなう「才能の候補」であれば、それは本当の意味での「才能」である可能性が高いといえます。本当の意味での「才能」は、いくつかの「才能の候補」のなかでも、繰り返すほどに自然と自分の内側から活力が湧いてくるもののなかにあります。

つまり、こういった関係性になるということです。

才能の使い方

ここまでの内容をとおして本当の意味での「才能」を見つけ出すことはできましたでしょうか?

ただ、やっと自分自身の「才能」を発見できたからといって、何かが変わるわけではありません。「もう才能がない」という悩みから解放されるためには、見つかった「才能」を今までとちがったかたちで表現をする必要があります。

ここからは「才能」との正しい向き合い方をとおして、効果的な「才能」の使い方を考えていきましょう。

才能との向き合い方

さて、これまでの「才能」を見つける過程で、「短所」の裏返しが「長所」であることがわかりました。「才能」とは、あくまでも「つい、やってしまうこと」のなかにあります。

つまり、意識的に「才能」を使わないと、「短所」が表面化する危険性もあるということになります。

この問題に対しては、次の方法で対処する必要があります。

まずは「才能」の良い側面である「長所」を活かすことから始めていきましょう。そのうえで、「短所」が浮かび上がらないように対策を立てることによって、「才能」の強みの部分からの恩恵を効果的に受けることができるようになります。

要するに、このような順番で「才能」と向き合う必要があります。

  1. 「長所」に注目して、自分の強みを伸ばす
  2. 「短所」が表面化しないように工夫をする

長所の活用

まず、「才能」の長所を活かすために次の2つの項目を実施していきましょう。

才能の活かし方

まずは、既存の環境のなかで自分の「才能」にあったかたちで強みを表現できるものを探します。それがむずかしい場合は、強みを発揮できる条件から環境そのものを変えます。

長所を活かすためには、次の順番を意識して「才能」を発揮していきましょう。

  1. 自分の「才能」が発揮されるかたちに、仕事そのものをつくり変える
  2. 過去の共通点から才能が発揮される条件を見つけ、環境自体を変える

なお、ここでの「環境」とは、業種・職種・役割などの「仕事の種類」のことを指します。

  • 業種:「不動産」「製造」「金融」など、事業の種類のこと
  • 職種:「営業」「企画」「IT」など、仕事の種類のこと
  • 役割:「リーダー」「メンバー」など、仕事上の役目のこと

トリガーの特定

「才能」には、それが発揮されるきっかけである「トリガー」があります。

自分のもつ「トリガー」を認識することができれば、「才能」が発揮される場面に自発的に近づいて行くことができます。

ただし、この「トリガー」は人によってまちまちです。以下のタイプから自分にあうものを探してみてください。

  • 完了型: 行動を遂行、完了すること
  • 関係性型: 他者に役立つこと
  • 好奇心型: 好奇心を満たすこと
  • 思考型: 考えを深めること
  • インパクト型: 周りに影響を与えること

自分にあう「トリガー」は見つかりましたでしょうか?

もし見つからない場合は、次の方法でアプローチすることができますので、こちらを参照しながらもう一度考えてみてください。

  1. 成功体験や印象的なエピソードを思い出し、才能が発揮された場面をイメージする
  2. その場面の直前の行動から、次の「トリガー」の候補を選ぶ
    ・情報起因: どうしても知りたい「情報」があった
    ・環境起因: 自分ではコントロールできない「環境の変化」があった
    ・目的起因: 明確な「目的や意図」があった
  3. トリガー候補を実際に試して検証を重ねる

短所の抑制

「長所」を活かす準備ができた後は、「短所」が表面化しないように対策をしましょう。

これまでの考察から「短所」とは、「何か不足している状態」ではなく、「才能」のマイナス面が「無自覚に表面化された状態」と定義することができます。

つまり、「短所」の裏返しが「長所」であると同時に、「長所」の裏返しが「短所」であるという表裏一体の関係性です。

そのため、自分が「才能」だと認識している部分が、ときに「短所」としてあらわれることもありますので、前提としていつもこの点を意識しておく必要があります。

そのうえで、次の「短所」をカバーする方法を取り入れていきましょう。そうすることによって、「短所」が表面化しにくい状態をキープすることができます。

  • 手放法: 自分らしくないことは、思い切って断る
  • 仕組法: ルールをつくることによる自動化
  • 人頼り法: 他人の長所を活用する

才能の育て方

「才能」の正しい使い方を理解できたら、才能のもつ「長所」をより一層強化していきましょう。

冒頭でも述べましたが、「才能」は見つけたら終わりといったものではありません。「才能」を育て続けることによって、さまざまな問題に対して、より柔軟な方法で「才能」を発揮できる場面を増やしていくことができます。

「才能」の表現の幅を広げることによって、「才能」を掛け算式に活用することができます。それを繰り返すことによって、自分だけの「才能」の使い方をおおきく発展させていきましょう。

才能を育てる技術

こちらでは、才能を育てるためのいくつかの具体的な方法をご紹介します。

「好きなこと」や「興味のあること」を探求

「好きなこと」や「興味のあること」に積極的に挑戦して、たえず「才能」の可能性を探していきましょう。

一般的には、歳を重ねるにつれて挑戦すること自体が億劫になるといわれています。そのため、「才能」の可能性を押しひろげるためにも、意識的にチャレンジをするということを恐れずに日常生活に取り入れていきましょう。

才能の棚卸

「才能」は「つい、やってしまうこと」のなかにありますので、きまって自分自身で認識することがむずかしいといった問題があります。そのため、定期的に自分自身の行動を振り返りつつ、どういった形で「才能」を活用できるか、といった目線で考えつづける必要があります。

「嫉妬」を感じる人からロールモデルを見つける

自分と似たような「才能」を発揮しているひとからは「嫉妬」に近いものを感じる場合があります。「嫉妬」を感じる人からは、自分のもつ「才能」が理想的なかたちで強みとして発揮されている可能性がありますので、注意深く観察をしてみましょう。

そのうえで、自分の求める「才能」の表現方法に近いものであれば、ロールモデルとして模範することをおすすめします。

「嫉妬」とは、「相手にはあって自分にはないものをうらやましく思うこと」と表現することができます。そもそも、自分とはまったくちがう「才能」を持つ人に対しては、そういった気持ちは起こりにくいものです。

才能を育てるトレーニング

より積極的に「才能」を育てるためのトレーニング方法をご紹介します。

才能の出力調整

ひとつの「才能」に複数の表現段階を持たせる方法があります。これによって、場面に応じて「才能」の使い方を調整することができます。

例えば、「言語化する能力」の強みをもつビジネスマンの出力のちがいを、さまざまなシチュエーションから確認してみましょう。こういった「才能」の場合、つぎのような形で段階的に使用することができます。

  • ヘビー: 大勢の人に向かって話をしたり、ニーズにあったプレゼンテーションをする。
  • ミドル: ミーティングでの意見交換を積極的におこない、参加者の意見をまとめる。
  • ライト: 要点を絞った内容のメールやチャットで意思疎通をする。

それに対して、その場にあわせたかたちで上手く出力調整ができなかった場合、忙しい相手に対して長すぎるメールを送ったり、要点のみで面白みがないプレゼンテーションを実施したり、といった問題が発生してしまいます。

例では3つのパターンでお伝えしましたが、「才能」の出力粒度をさらに調整できるようになれば、より柔軟な使い方ができるようになります。

ラーニングゾーンで鍛える

「自分にとって快適な領域」のことを「コンフォートゾーン」と呼びます。私たちが普段、何気なく生活を送っている時間のおおくは、この「コンフォートゾーン」に含まれていると言われています。

しかし、この「コンフォートゾーン」に留まっている状態が続くと、「才能」を育てる機会を逃してしまいます。現状維持から抜け出すためには、この環境のひとつ外側にある「ラーニングゾーン」に身を置く必要があります。

次の方法を試して、「コンフォートゾーン」を抜け出し「ラーニングゾーン」に向かいましょう。

  1. 「嫉妬」を感じる人と過ごす時間を増やす
  2. 「自分にはできない」といった思い込みを捨てる
  3. 失敗を恐れずにチャレンジすると決心する
  4. 「自分にはできなさそうな目標」をひとつずつ達成する
  5. モチベーション維持の仕組みをつくる

なお、「コンフォートゾーン」と「ラーニングゾーン」の中間に「フィアーゾーン」と呼ばれる領域があります。この領域に身を置いていると、「ストレスや不安」を感じて「コンフォートゾーン」に戻ろうとする言い訳を探し出そうとする力が働きます。私たちには「ホメオスタシス」と呼ばれる「状態を一定に維持しようとする体のしくみ」がつねに影響しているためです。

このことによって、いわゆる「現状維持」を優先しようとする心理が働きますので、意識して「変化を起こすこと」を決意する必要があります。

「if-thenプランニング」を活用する

書籍『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』によって、「if-thenプランニング」というものが提唱されています。この方法は、あらかじめ「もしAしたらBする」という決め事をつくるだけです。そのルールによって、場面ごとに「才能」を自動的に発動させることができます。

例えば、「ミーティングに参加するときは、意見を3つ述べる」といったようなものです。より身近なもので言えば「朝起きたら、すぐに歯を磨く」といったものが、すでに習慣化されているのではないでしょうか?

こういったものを活用して、さまざまな場面で自動的に「才能」が発揮される仕組みをつくりましょう。

他者の「強み」の組み合わせ

自分とは異なる「才能」をもつ他者との関係性を構築しましょう。

自分の「才能」との向き合い方を考えるだけではなく、他者の「才能」をふくめたトータル的な結果を見据えることによって、より効果的に「才能」を発揮することができます。

他者との関係性の構築においては、つぎの2つの側面からアプローチをすることができます。

  • 弱みの補完: 「自分の弱み」を「他者の強み」でカバーする
  • 強みの掛け合わせ: 「強み」同士を掛け合わせて、より強化する

二人以上のチームで活動をおこなう際は、こういった観点から「才能」を再定義してみましょう。

さいごに

本当の意味での「才能」が見つかり、その後の付き合い方までのイメージを持っていただけましたでしょうか?

「もう才能がない」といった悩みから解放されれば、自分の目指すべき方向性が明確になります。いままでとはちがった正しいアプローチでの考え方ができれば、生き方にも良い影響をあたえることができます。

「才能」にはそれほどまでにも強い力があると考えていますので、まだ「才能」が見つかっていないようでしたら、書籍や他のブログなども活用して、是非とも「才能」を見つけ出してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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