本当の「才能」とは?「人よりもうまくできること」ではない?

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才能はある!誤解から生じる「自分には才能がない」にて、「人よりもうまくできること」「学習して身に付けたこと」「習慣化されていること」は「才能」ではない、といった話をしました。

もしそうだとしたら、どういったものが「才能」と言えるのでしょうか?本当の「才能」とはいったいどういったものでしょうか?

結論としては、こういったものが本当の意味での「才能」と言うことができます。

以下にてそれぞれの理由を解説します。

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「遺伝」との関係性

行動遺伝学という、行動に対する「遺伝」と「環境」の影響を研究する学問があります。その行動遺伝学の知見から、「才能」は、「遺伝」による影響を受けるとされています。

つまり、身も蓋もないような話に聞こえるかもしれませんが、両親の才能を知ることが、自分の才能を知るためのヒントになる可能性が高いと言うことです。

「音楽の才能は92%、スポーツの才能は85%、成人期初期の知能指数(IQ)も66%が遺伝の影響と言えます」

引用元:数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響! 驚きの最新研究結果とは

自然に繰り返される思考、感情、行動のパターン

「才能」には、「意識しなくても当たり前にできてしまう行動」といった特徴があります。つまり、「つい、やってしまうこと」のなかに、じつは「才能」が発揮されているということが多くあります。

すでに当たり前にやっている行動に「才能」が含まれているのであれば、無意識的に「自然としていること」であるほどに、自分自身で気付くことができず、認識することが難しいといった側面もあります。

ただ、自分のなかで自覚さえできれば「才能」を見つけることができるとも言うことができます。

「内発的動機」をともなう行動

「才能」を考える上で「内発的動機」が含まれているかどうか、といったポイントも考慮する必要があります。「内発的動機」とは、楽しさや有能感があり、繰り返すほどに活力が湧いてくる感覚のことです。

「内発的動機」には、以下のポイントがあげられます。

  • 自分の内側から自然と湧き出る活力をともなう
  • わくわく、楽しさ、有能感をともなう感覚がある
  • 「他人の評価」や「経済的理由」ではなく、「やりがい」や「自己実現」をともなう
  • それ自体が「目的」であると同時に「手段」でもある

「内発的動機」と対になる考え方として「外発的動機」といったものがあります。この「外発的動機」は、他人・組織・お金など、自分の外側にあるものに起因する動機のことを指します。

つまり、「才能」は自分の内側にある感覚と密接に関係しています。

本当の「才能」を見つける際には、「内発的動機」と「外発的動機」をしっかり区別する必要がありますので、それぞれの特徴を比較しながら確認をしましょう。

内発的動機外発的動機
持続性長期短期
感覚楽しい、有能感苦しい、義務感
対価やりがい、自己実現報酬、他者評価
行動目的≒手段手段

本当の「才能」を見つけるためには、その行動自体に「内発的動機」がともなっていることを見定める必要があります。

まとめ

本当の意味での才能は、「人よりもうまくできること」「学習して身につけたこと」「習慣化されていること」でなく、「遺伝」「自然に繰り返されること」「内側にある感覚」であることをご説明しました。

自分の「才能」は、他人と比べるのではなく、引き継がれてきた「遺伝」や「自分の内側にある感覚」によって見つけだす必要があるようです。

具体的な「才能の見つけ方」については「才能の診断書|自分だけの才能の見つけ方」でご紹介をしていますので、少しでも興味があればこの機会にご一読ください。