「Power Automate Desktop」のアクション「Excel ワークシートから最初の空の列や行を取得」について、具体例をつかって解説をします。
アクションの使い方
アクティブなワークシートの最初の空の列や行を取得します。
これは、既にデータが含まれているワークシートに新しいデータを追加する場合に便利です。
ここでの「最初の空の列」とは、ワークシートに入力されているデータに対して、データが入力されている列の「次の列」を指します。
また、おなじ考え方で「最初の空の行」とは、ワークシートに入力されているデータに対して、データが入力されている行の「次の行」を指します。
具体的にはこのような形になります。
なお、ワークシートが複数あるExcel ファイルを指定した場合、アクティブなワークシートの値が取得されます。
実行結果の確認
具体例をもちいて紹介します。
ループなどの「繰り返し処理」や「新規データの追加」などで利用場面がおおいアクションになるかと思いますので、いくつかの例をとおしてデータと取得値を確認しておきましょう。
パターン1|ふつうのリスト
こちらはワークシートの左上から始まっている一般的なリストです。
取得値は以下のとおりです。
変数 | 取得値 | 備考 |
FirstFreeColumn | 3 | C列 |
FirstFreeRow | 7 | 7行 |
パターン2|左上から始まっていないリスト
こちらはワークシートの左上から始まっていないリストです。
取得値は以下のとおりです。
変数 | 取得値 | 備考 |
FirstFreeColumn | 5 | E列 |
FirstFreeRow | 10 | 10行 |
パターン3|バラバラなデータ
こちらはリスト形式ではなく、不均一な形でデータが入力されている状態です。
取得値は以下のとおりです。
変数 | 取得値 | 備考 |
FirstFreeColumn | 7 | G列 |
FirstFreeRow | 6 | 6行 |
パターン4|単一のデータ
リスト形式ではなく、単一のデータが入力されている状態です。
取得値は以下のとおりです。
変数 | 取得値 | 備考 |
FirstFreeColumn | 7 | G列 |
FirstFreeRow | 5 | 5行 |
その他の「Excel」に関するアクションはこちらをご覧ください。