【Power Automate Desktop】Excel ワークシートから読み取り

PAD

「Power Automate Desktop」のアクション「Excel ワークシートから読み取り」について、具体例をつかって解説をします。

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アクションの使い方

アクション「Excel ワークシートから読み取り」で設定できる項目はこちらです。

Excel インスタンス

読み取り対象となる Excel インスタンスを指定します。

取得

セルの取得方法は、4種類あります。

  • 単一セルの値
  • セル範囲の値
  • 選択範囲の値
  • ワークシートに含まれる使用可能なすべての値

以下にて、具体的な取得方法のちがいを解説しています。

具体的なセルの取得方法

それぞれのセルの取得方法によるちがいを解説します。

単一セルの値

特定のひとつのセルを読み取ります。

こちらでは、「行:1」「列:1」のセルを指定してます。

変数「ExcelInstance」には、こちらのExcel ファイルを代入しています。

こちらが実行結果です。
読み取り対象は、「行:1」「列:1」にある、セル「A1」です。

セル範囲の値

指定したセル範囲を読み取ります。

こちらでは、「行:1~2」「列:1~2」を指定しています。

変数「ExcelInstance」には、こちらのExcel ファイルを代入しています。

こちらが実行結果です。
読み取り対象は以下のとおり、「行:1~2」「列:1~2」のセルの値が取得されています。

選択範囲の値

選択中のひとつのセル、もしくはセル範囲を読み取ります。

変数「ExcelInstance」には、こちらのExcel ファイルを代入しています。
また、あらかじめセル範囲を選択した状態で保存しています。

こちらが実行結果です。
読み取り対象は以下のとおりです。

ワークシートに含まれる使用可能なすべての値

ワークシートのすべてのセル範囲を読み取ります。

変数「ExcelInstance」には、こちらのExcel ファイルを代入しています。

こちらが実行結果です。
ワークシート全体が取得されています。

ちなみに、セルの範囲がひとまとまりでない場合は次のような結果になります。以下のExcel ファイルを読み取り対象にして確認してみましょう。

こちらが読み取り結果です。
すべての範囲が取得されていることが確認できます。

また、対象のExcel ファイルにワークシートが複数ある場合でも、読み取り対象となるのはひとつのワークシートのみです。

例えば、「Sheet1」と「Sheet2」のワークシートをもつExcel ファイルを指定した場合、選択中のワークシートのセルの値のみが読み取られます。
(Excel ファイルを開いたときに「Sheet1」が表示されるようならば、「Sheet1」のセルの値が読み取り対象になるということです。)