Pythonの変数についてご紹介をします。
プログラミング言語を学ぶさい「変数」の理解はさけては通れないテーマのひとつです。
変数とは
変数とは「何かの値を入れるための箱」のことです。
プログラミングでは、処理の段階で一時的にデータを保持するために「箱」である変数をつかいます。この「箱」のなかに「文字列」や「数値」を入れます。
なおPythonの変数は、データ型の宣言は不要です。
まずはこちらをご覧ください。
変数をつかった文字出力の例です。
box = 'ここに文字を入力します。' print(box)
ここに文字を入力します。
1行目で文字列を変数「box」に代入しています。変数に値をはじめて入れることを「初期化」と呼ぶ場合もあります。
代入は「=(記号:イコール)」をつかって表しますが、算数のような「左辺と右辺は等しい」といった意味合いではなく、「右辺を左辺に格納する」といった意味合いでつかわれます。
2行目ではprint関数をつかって「box」を出力しています。
この「box」には1行目で代入された値である「’ここに文字を入力します’」が格納されていますので、結果的に「ここに文字を入力します」といった文字列が出力されることになります。
つぎに変数の値を変更してみましょう。
box = '新しく文字を入力します。' print(box)
新しく文字を入力します。
変数「box」に新しい値を代入してからprint関数で「box」を出力しました。
このように変数はつぎつぎに値を入れかえることができます。
また、変数では数値を扱うこともできます。
a = 1 b = 2 print(a + b)
3
演算子と組み合わせてつかうことによって計算もできます。
変数名の決め方|識別子
最初に「変数は何かを入れるための箱のようなものをイメージ…」といったことをお伝えしました。そのため、上の例では「box」という単語をつかってご紹介をしましたが、この変数名はある程度自由に決めることができます。
変数名のルールはこちらです。
- 使える文字は「小文字英字」「大文字英字」「数字」
- 使える記号は「‗(記号):アンダースコア」
- 変数名の最初に「数字」や「‗(記号):アンダースコア」を使わない
- 「予約語」ではないこと
なお「識別子」とは、「変数」の他に「関数」や「クラス」の”名前”のことを指します。
ちなみに上でお伝えした”ルール”は「命名規則」といった呼ばれ方をしています。
まとめ
変数の基本的な使い方や名前の決め方についてご紹介をしました。
自由度の高い変数の名前決定ですが、変数の名前と処理内容は類推でいるものにしておきましょう。
まったく無意味な変数が登場しつづけると、もはや自分でも何が何かわからなくなってしまいます。ましてや他人がそのコードを読んだらなおさらですので、その点は留意しておきましょう。